バッテリーターミナル Q&A 困ったときの解決ガイド


このページは、はじめてバッテリーターミナルを選ばれる方や、使い方を知りたい方向けに作られております。

このQ&Aは、1968年創立の自動車補修用電装部品専門メーカーとして、半世紀以上にわたり自動車整備に携わるプロフェッショナルより厚い信頼を寄せられてきたヒーロー電機が、長年の知見に基づきバッテリーターミナルについてわかりやすくまとめたものです。

バッテリーターミナル Q&A

バッテリーターミナルとはどのような製品でしょうか?

自動車などの車両とバッテリー(鉛蓄電池)を接続する為の部品です。バッテリーの「+(プラス)」と「−(マイナス)」端子に取り付け、車両全体の電装系統へ電気を流します。

プラス端子とマイナス端子を間違えるとどうなりますか?

接続を誤るとヒューズが切れたり、最悪の場合は電装品の破損や配線の発火による車両火災につながる危険があります。必ずバッテリー本体とバッテリーターミナルにある刻印のプラス、マイナスを確認してから取り付けてください。

バッテリーターミナルが緩んでいるとどうなりますか?

走行中の振動で接触不良が起こり、エンジンが始動しない、またはエンジンが止まる、電装品が突然切れる、バッテリーが充電されないといったトラブルや事故の原因になります。確実適切に締め付け、定期的に緩んでいないか点検してください。

白い粉(サルフェーション)が付着しています。どうすればいいですか?

端子に見られる白い粉は、硫酸鉛の結晶や腐食物です。そのまま放置すると接触不良や導通不良の原因になります。ブラシや専用クリーナーで清掃し、必要に応じて端子周辺の確認や清掃を行ってください。

バッテリー交換時、バッテリーターミナルは必ず外す必要がありますか?

はい。必ずマイナス端子から先に外し、取り付けるときはプラス端子からという順序を守ってください。逆の手順にするとショートする危険があり、ヒューズが切れたり火花が発生する危険もあります。

※必要に応じて車両のメモリー機能を維持するためのバックアップ機器を先に取り付けてから、バッテリーターミナルを  取り外してください。

バッテリーターミナルの材質には違いがありますか?

一般的には亜鉛合金製のものが多く、導電性・耐腐食性などに差があります。ヒーロー電機では、より導電性の高い「無酸素銅」を採用しているものもあり、電気抵抗の低減や長寿命化につながります。様々な種類をご用意しておりますので、バッテリーターミナルラインナップをご覧ください。

【製品ラインナップ】 バッテリーターミナル | ヒーロー電機株式会社|1968年創立・自動車補修用電装部品専門メーカー
https://hem.co.jp/info/category/battery_terminal

DIYで交換しても大丈夫ですか?

可能ですが、車両の説明書や整備要領書の確認をお願いします。特に安全に注意する必要があり、工具が端子間に触れてショートすると大変危険です。また、近年の車両はバッテリーを取り外すと警告灯やエラーが出たり、最悪の場合エンジン始動や走行ができなくなる可能性があります。不安な場合は整備工場や専門店に依頼するのが安心です。

※ハイブリット車(HV)や電気自動車(EV)に搭載されている駆動用バッテリーは、特殊で大変高電圧なため、DIYでの交換はできません。万が一感電すると命を落とす場合もありますので、駆動用バッテリー本体および高電圧の配線(一般的にはオレンジ色)系統は、DIYでは絶対に加工等しないでください。バッテリーの不具合を感じた場合は、ディーラーや整備工場にご相談ください。

※自動車用バッテリーは10kg以上ありますので、作業の際は体への負担に気を付けて作業してください。また、落としてケースを破損すると、中のバッテリー液(希硫酸)が漏れ出る恐れがありますので、取扱いには十分ご注意ください。

※取り外した古いバッテリーを処分する際は、適切に処分してください。

バッテリーターミナルを再利用しても良いですか?

変形したり腐食が進んでいる場合には再利用は避けてください。接触不良や破損の原因になります。新品に交換するのが安全です。バッテリー本体を交換する際には、バッテリーターミナルも一緒に交換することを推奨しております。

無酸素銅(OFC)バッテリーターミナルをバッテリー(鉛蓄電池)のポールに取り付ける際の注意点を教えてください。

無酸素銅(OFC)バッテリーターミナルは、以下の記載どおりにて取り付けることが重要です。手順は以下のとおりです。

手順1
バッテリー(鉛蓄電池)のポールにバッテリーターミナルを押し込む。
手順2
ポイントAが反対側の面に当たるまでM6ナットを締め込む。
手順3
更にM6ナットを締め込むことにより、ポイントAが支点となりバッテリーターミナルがバッテリー(鉛蓄電池)のポールを締め付けます。(支点の作用により、バッテリーターミナルがしっかりと固定されます)
手順4
取付直後は緩みがないかを確認
手順5
定期的に緩みがないことを確認

無酸素銅(OFC)マルチ型バッテリーターミナル、黄銅鋳物バッテリーターミナルに装着されている縦ボルトの首下長さを教えてください。

縦ボルト(六角セムスボルト [座金組み込み] )の首下長さにつきましては、下記記載寸法をご確認ください。

製品 品番 縦ボルト(六角セムスボルト [座金組み込み] )

(写真はDMPL-1)
DMPL-1
DMPL-2
DMPS-1
DMPS-2

(写真はDTBL308-1)
DTBL308-1
DTBL308-2

(写真はDTBL300-1)
DTBL300-1
DTBL300-2

(写真はDBA-1)
DBA-1
DBA-2

無酸素銅(OFC)バッテリーターミナルシリーズ

無酸素銅(OFC)バッテリーターミナルの製品ラインナップぺージは こちら

無酸素銅(OFC)バッテリーターミナル(変換タイプ)の製品ラインナップぺージは こちら

黄銅鋳物バッテリーターミナルシリーズ

黄銅鋳物バッテリーターミナルの製品ラインナップぺージは こちら

JIS規格に基づく「振動試験」の検証(試験材料:DTPL・DTPS)

特設ぺージは こちら