防水コネクタ Q&A 困ったときの解決ガイド
このQ&Aは、1968年創立の自動車補修用電装部品専門メーカーとして、半世紀以上にわたり自動車整備に携わるプロフェッショナルより厚い信頼を寄せられてきたヒーロー電機が、長年の知見に基づき防水コネクタについてわかりやすくまとめたものです。
防水コネクタ Q&A
防水コネクタとはどのような製品ですか?
防水コネクタは、水や湿気、ホコリなどから電気接続部を守るために設計されたコネクタです。電線を圧着した(かしめた)端子を差し込み接続する「コネクタ」の一種で、部品単体ではなく「電線+端子+ワイヤーシール(+ダミー栓)+防水コネクタ」が組み合わさることにより、初めて防水性能を発揮します。
防水コネクタはどのような場面で使われておりますか?
防水コネクタはどのような場面で使われておりますか?
- 自動車やバイク(エンジンルーム・車外灯・ドア周辺)
- 船舶・ポンプなど水回り機器
- 産業機器や工場設備の屋外配線
- 家電製品(浴室換気扇・洗濯機など)
防水コネクタはどのような仕組みで防水するのですか?
防水コネクタは、以下の構造によって防水性能を実現しています。
コネクタ内部のパッキン
コネクタの合わせ面を密閉
ワイヤーシール
電線の外径に合わせて装着され、電線と端子、コネクタの隙間を密閉
ダミー栓
防水コネクタで使用しない端子穴をふさぐ部品。空きポート(端子穴)から水やホコリが侵入するのを防ぐ
ロック機構
確実に固定されることで隙間を作らない

防水コネクタ用ワイヤーシール
品番:FRS-103

防水コネクタ用ダミー栓
品番:FRS-103D

ワイヤーシール・ダミー栓
製品使用例

ワイヤーシール 製品圧着例(画像製品は品番:FRS-101NならびにFRS-103N)
防水コネクタを使用する際の注意点はありますか?
防水コネクタのご使用に際しまして、以下の点にご注意してください。
電線サイズ
電装品の必要電流値に対して余裕のある電線サイズを選択してください。
端子のサイズ
使用する電線が適用範囲内に収まる端子、および使用するコネクタに適した端子を選択してください。
防水コネクタ
コネクタをまっすぐ勘合し、「カチッ」という音(または手応え)を確認し、ロック爪が確実にかかるまで差し込んでください。
ダミー栓
防水コネクタで使用しない端子穴には、必ずダミー栓を装着してください。
ワイヤーシール
必ず電線サイズに合ったものを使用してください。(サイズが合わないと防水性能は得られません)
その他(作業上の注意点)
コネクタ部のパッキンやワイヤーシール(ダミー栓)傷やゴミがあると防水性能が低下するため、清潔な状態で扱ってください。
通常のコネクタと防水コネクタの違いは何ですか?
防水のためのシール部品(パッキン)、電線側からの水の浸入を防ぐワイヤシール、未使用ポートを塞ぐダミー栓の有無です。
060型(1.5mm)シリーズ(FRM)の製品ラインナップページは
こちら
070型(1.8mm)シリーズ(FRA・FRY)の製品ラインナップページは
こちら
090型(2.3mm)シリーズ(FRS・FRSH)の製品ラインナップページは
こちら
375型(9.5mm)シリーズ(太線用防水コネクタ)の製品ラインナップページは
こちら
