スプライス端子 Q&A 困ったときの解決ガイド


このページは、はじめてスプライス端子を選ばれる方や、使い方を知りたい方向けに作られております。

このQ&Aは、1968年創立の自動車補修用電装部品専門メーカーとして、半世紀以上にわたり自動車整備に携わるプロフェッショナルより厚い信頼を寄せられてきたヒーロー電機が、長年の知見に基づきスプライス端子についてわかりやすくまとめたものです。

スプライス端子 Q&A

スプライス端子とはどのような製品ですか?

スプライス端子は、電線同士を確実に接続するための製品です。電線の被覆を剥いて芯線を端子に差し込み、適用圧着工具で圧着する(かしめる)ことで分岐接続を実現します。施工後は省スペースな点が特長です。注意点として、ギボシ端子のように配線の「脱着」を必要としない箇所に使用します。

スプライス端子の種類にはどのようなものがありますか?

スプライス端子は、電線の抱合範囲に応じて3種類の製品をラインナップしております。

スプライス端子
品番:B-48
電線抱合範囲:1.25mm2~2.00mm2

スプライス端子
品番:B-49
電線抱合範囲:2.50mm2~6.50mm2

スプライス端子
品番:B-80
電線抱合範囲:0.50mm2~1.25mm2

スプライス端子を使用する際の注意点はありますか?

製品をご使用の際には、以下の点に十分にご注意してください。

  • 電線サイズ(mm²/sq)に合ったスプライス端子を選定してください。電線抱合範囲外は導通不良や抜けの原因になります。
  • スプライス端子に適合した圧着工具を使用し、正しい手順にて圧着(かしめる)してください。
  • スプライス端子を圧着(かしめ)後は、電線を軽く引いて抜けないか必ず確認してください。
  • 圧着部には熱収縮チューブや絶縁テープ等で確実に絶縁処理を施し、他の金属部に触れないようにしてください。

スプライス端子と他の接続方法(ギボシ端子および分岐タップ [エレクトロタップ] )との違いは何ですか?

大きな違いは、端子の「着脱性」と接続方法の「信頼性」となります。

スプライス端子
一度圧着すると基本的に再使用できませんが、省スペースで接続強度・安定性を確保しやすい方式です。

ギボシ端子
着脱可能でメンテナンス性に優れた接続方式です。点検・交換の頻度が高い箇所に適しています。

分岐タップ [エレクトロタップ]
圧着工具を使わずに簡単に分岐できます。ただし、常時強い振動などがある箇所では、スプライス端子などによる確実な圧着接続のほうが適している場合があります。

※使用環境・施工状態・施工品質により性能は変動します。過酷な条件下では、スプライス端子などによる確実な圧着接続の採用をご検討ください。

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