簡易圧着工具

簡易圧着工具
D-19N/D-20N

>製品詳細ページ D-19N D-20N

圧着方法(基本操作ガイド)

※圧着方法(基本操作ガイド)の説明はD-19Nを使用しております。

D-19Nは、板バッテリーターミナルなど電線挿入部が筒状で、潰すタイプの圧着端子にご利用いただけます。

D-19Nの圧着範囲は8mm2~38mm2です。

電線挿入部がU字形(オープンバレルタイプ)の圧着端子にはご利用いただけません。

古い端子を切り落します。

電線の絶縁被覆をカッターなどを使用して剥きます。その際芯線を傷つけないようにしてください。

被覆ムキの長さは端子の圧着部より2mm~3mm程度長めにしてください。

圧着する前に、D-19Nの圧着ボルトのネジ部にグリスや油を塗布してください。ボルトの固着、焼き付け防止になります。

端子の圧着部分をボルトの下に入れ、手でボルトを回して挟み込み、圧着する位置を決めます。

その際圧着する部分が中心になるようにセットします。

手で触れてもターミナルが動かない程度まで仮止めします。

※圧着にはソケットレンチ(17mm)をご使用ください。

絶縁カバーを付ける場合は絶縁カバーを先に電線に通しておいてください。

端子に被覆を剥いた電線を挿入し、ソケットレンチでボルトを締め込んでいきます。

※インパクトレンチ等を使用して締めますとケガや破損、圧着不良の原因となりますので絶対にご使用はしないでください。

圧着が完了したらボルトをゆるめ、端子を取り外します。

端子の圧着状態についてよく確認を行ない、圧着作業は完了です。

製品ラインナップ ※品番から製品詳細ページをご覧いただけます
写真 仕様 品番 規格・仕様
ポール 適用 材質 表面処理
圧着タイプ DCPL60-1 大(Dタイプ端子) 圧着部内径12.5φ適用電線60.00mm2 無酸素銅(OFC) スズメッキ
DCPL60-2
DCPL38-1 圧着部内径9.4φ適用電線38.00mm2
DCPL38-2
DCPS22-1 小(Bタイプ端子) 圧着部内径7.7φ適用電線22.00mm2
DCPS22-2
ボルトタイプ DTPL-1S 大(Dタイプ端子) 縦ボルトタイプM8
DTPL-2S
DTPS-1S 小(Bタイプ端子)
DTPS-2S
ボルトタイプ DTPL-1S-24K 大(Dタイプ端子) 縦ボルトタイプM8 24Kメッキ
(金メッキ)
DTPL-2S-24K
DTPS-1S-24K 小(Bタイプ端子)
DTPS-2S-24K
変換バッテリーターミナル DXL SET
DXL PEAR SET
車両側のバッテリーケーブル端子が小ポール(Bタイプ端子)用で、乗せ替えるバッテリーの端子が大ポール(Dタイプ端子)の場合に使用する変換端子です。
無酸素銅(OFC)(本体)
黄銅(スリーブ)
スズメッキ(本体)
無処理(スリーブ)
DXS SET
DXS PEAR SET
車両側のバッテリーケーブル端子が大ポール(Dタイプ端子)用で、乗せ替えるバッテリーの端子が小ポール(Bタイプ端子)の場合に使用する変換端子です。
使用例
板タイプバッテリーターミナル
変換バッテリーターミナル
板タイプバッテリーターミナル(品番:DTPL-1S)実車装着例
日産自動車 ノート [NOTE](型式:DBA12)
SUBARU レヴォーグ [LEVORG](型式:DBA-VM4)
日産自動車 ノート [NOTE]e-POWER(型式:DAA-HE12)
板タイプバッテリーターミナル ボルトタイプ用カバー(品番:DVC-TXLR/DVC-TXLB)実車装着例
マツダ RX-7 タイプR バサースト(型式:FD3S Ⅵ型)
板タイプバッテリーターミナル(ボルトタイプ)の交換方法
手順1 バッテリーターミナル含め必要となる部材を用意する
手順2 バッテリーターミナルを外す
手順3 電線をカットする
手順4 端子の圧着と準備
手順5 熱収縮チューブで圧着部を保護(熱収縮チューブを使用する場合のみ)
手順6 バッテリーターミナルを元に戻す
バッテリー(鉛蓄電池)のポールへ取り付ける際のワンポイントアドバイス

(上記イラストはボルトタイプ仕様)

  1. バッテリー(鉛蓄電池)のポールに板タイプバッテリーターミナルを押し込む。
  2. ポイントAが反対側の面に当たるまでM6ナットを締め込む。
  3. 更にM6ナットを締め込むことにより、ポイントAが支点となりバッテリーターミナルがバッテリー(鉛蓄電池)のポールを締め付けます。(支点の作用により、バッテリーターミナルがしっかりと固定されます)
  4. 取付直後は緩みがないかを確認
  5. 定期的に緩みがないことを確認

YouTube(プロが教えるバッテリーターミナルの交換)

(YouTubeチャンネル「メカニックTV」様 掲載許諾済)

ご注意事項

以下の記載項目につきましては厳守願います。火災・感電・怪我・破損、圧着不良の原因となります。

  • 適用電線および適用端子以外の圧着については十分な性能が得られません。弊社ホームページ内の製品カタログ、および総合カタログ内の端子適用工具欄をご参照の上、製品のご使用を願います。
  • 本製品の可動部には使用頻度に応じて注油を実施してください。また、作業終了後には油を含ませたウエス等で工具金属部を拭き取り、錆が発生しないように保管を行ってください。
  • 本製品で圧着する際には、手動以外の強い力(製品自体を叩いたり、万力で挟むなど)を加える等、本来の使用目的とは異なるご利用はお控えください。
  • 本製品は自動車配線用途におけるご使用を前提に製造しております。左記用途以外でのご利用はお控えください。
  • 本製品の割れ・欠け・摩耗・変形等の異常が認められた場合には直ちに製品のご使用を中止し、新しい製品への交換を実施してください。
  • 本製品を分解したり改造したりすることは、絶対に行わないでください。
  • 確実に結線し、絶縁処理を行ってください。
  • 端子の接続後は定期的に確認を行ない、異常等があれば速やかに交換を実施してください。